仮面の忍者赤影 金目教編

仮面の忍者赤影」1話-13話(金目教編)、関西テレビ東映京都テレビプロ、1967

仮面の忍者赤影」の第一部をやっと見られた。記憶がいいかげんなもので、いろいろ怪獣が出てきたような気がしていたが、実際に出てくるのは大ガマくらい。あとは、巨大ロボの金目像と鉄独楽という中に人間が入っている巨大コマが出てきて、悪の登場人物は首領の甲賀幻妖斎と、霞谷七人衆という手下の忍者ども。

話の内容を覚えていたのは、白影がはじめて大ダコに乗る回と、最後の金目像が都に攻めてくる回。金目像の催眠術にかかった民や叡山の僧兵が「殺せ!殺せ!」「金目!金目!」と叫んで走り回っている場面はむちゃくちゃなつかしい。金目像の内部は灯台っぽいギミックやエレベーターみたいな仕掛けをうまく使っていて、これを使ったアクションが子供心をわしづかみにしていたのだ。しかも金目像の中に入った赤影が金目水を浴びて、手が金色になってしまうところとか、金目像のエレベーターにダイナマイトを仕掛けて吹っ飛ばすところ(「ナバロンの要塞」のパクリ?)とか、いま見ても工夫が多いことにちょっと感動する。

金目教の旗にはまんじの印がついていて、これが第二部のまんじ党編の伏線になっていたわけですね。それから甲賀幻妖斎。怪優天津敏の一番のハマリ役である。ちょっと歌舞伎っぽいメイクが子供にはかなり新鮮で印象深い。

13回、楽しく見られた。最後に金目像の残骸から金がどかどか出てきて、みんなが大喜びという締め方も無邪気でいいなあと思う。まんじ党編もたのしみになってきた。