ショパン ピアノ協奏曲第1番 シューマン 交響曲第1番 広島交響楽団

ニコライ   「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲

ショパン   ピアノ協奏曲第1番

シューマン  交響曲第1番「春」


  仲道祐子(ピアノ)、藤岡幸夫指揮、広島交響楽団広島市文化交流会館、2010.9.12


「広響ホットコンサート」という、広島ガスがスポンサーになっている演奏会。よってチケットは応募した人がもらえるタダのコンサート。1階は満員、2階も一番後ろのブロック以外はほぼ埋まっていたので、いつもの広響の定期演奏会よりずっと客は入っている。やっぱりタダの威力はあなどれない。もっとも、隣のおじさんは前半2曲全部寝ていたし、後ろのおじさんは演奏中にパンフレットをやたらガサゴソいじっている。タダにつられて来るとこういうことが起こるのである。寝てるのは別にいいけど、うるさいのは勘弁して欲しい。

指揮の藤岡幸夫は、関西フィルの指揮者だそうだが演奏を聴くのははじめて。指揮は、メリハリのきいた演奏だが、この楽団によくあることとして、数カ所とちっている。それを差し引きにしてもシューマンはけっこうよかった。アンコールピースはエルガーの「朝の歌」で、これもなかなかよかった。

ショパンは、ピアノの仲道祐子がかなり派手に弾く感じ。お姉さんの演奏は何度か聴いたが、この人も演奏を聴くのははじめて。うまいと思うが、ちょっとオケとずれたところも・・・。1楽章が終わったところで客が拍手していてびっくりした。それほどよかったとも思えないが・・・。まあテクニックはある人なので、演奏全体はそれなりに仕上がっていたと思う。

まあデキとしては普通の感じだが、タダで聴けたのだからお得感は高い。藤岡幸夫は、いつもの秋山和慶とはちょっと違った感じで、けっこうアリだったから、また客演してほしい。