俺たちに明日はないッス

俺たちに明日はないッス」、柄本時生、遠藤雄弥、草野イニほか出演、タナダユキ監督、「俺たちに明日はないッス」製作委員会、2008

さそうあきらのマンガの映画化。17歳の男子高校生3人の童貞青春エロ話。ダメダメっぽい男の子のわりには、それなりに女の子が現れてくるのだが、ヤレそうでやっぱりヤレない(一人だけヤレてしまうのだが、子供ができてそのまま結婚のはめに)。まあ、このダメっぽさがいいんだろう。

柄本時生が女の子とヤろうとして、海に行くが金欠でホテルには入れず、なぜかひなびた海辺の小屋に。女の子はなぜか南沙織の「17歳」を歌う。「誰もいない海、あなたの愛をたしかめたくって~♪」服は脱がせるけど、女の子が気分が悪くなり、結局できない。あげくに女の子から、「かわいそうなくらいバカだよね」と言われて、しかも勃起しないので自家発電。この場面はとてもいい。海の色がどんよりと灰色になっているところが、また好き。

タナダユキは、細かい場面のひとつひとつがいい。この映画もけっこう短く、そこもよし。