メカニック

「メカニック」、チャールズ・ブロンソン、ジャン・マイケル・ヴィンセントほか出演、マイケル・ウィナー監督、アメリカ、1972

ブロンソンは組織に雇われた殺し屋さん。「メカニック」というのはブロンソンのあだ名。メカニックみたいに機械的に仕事をやってのけるプロの殺し屋ということ。

ブロンソンが、自分の友人を殺すように組織に命令され、今度も淡々と仕事をこなすのだが、自分の衰えに気がついて助手として、殺した友人の息子を選んでプロの殺し屋に仕立てていくという殺し屋師弟関係のお話。師弟と言ってもお互いプロの殺し屋なので、あっさりとは終わらないのだが、ブロンソンの動作がいちいち渋いわー。クレー射撃や空手(ここはちょっと・・・だが)を通じて殺し屋道を教え込んでいくところも、ブロンソンの行動は全部決まってますね。

弟子役は「ビッグ・ウェンズデー」とかに出ていたジャン・マイケル・ヴィンセント。チャラそうなドラ息子があっという間にプロになっていくところに不自然さがないし、こっちはこっちで若い狼みたいでかっこいい。

ブロンソンが、組織のボスの命令に背いてヴィンセントを弟子にしたことで、組織に狙われるのだが、この辺のアクションはかなり凝っている。潜水して船に乗り込み、カーチェイス、重機で車を放り投げたり、やり放題。高い崖から落っことすと車はあんなにへしゃげるものなんですね。このアクションシーンが終わった後にひとひねりあるが、ここもスパイスがきいている。

とにかくブロンソンはかっこよすぎ!製作は「レッド・サン」と「バラキ」の間くらいで、ブロンソンの渋みが出まくっている時なので、いうことなし。しわの一本一本まで味になっている。