謎の円盤UFO 1話

謎の円盤UFO」 1話 「宇宙人捕虜第1号」

先々週からまたスーパードラマTVで、「謎の円盤UFO」をやっている。ここのところ、2年くらいの間隔で放送しているのではないか。せっかくなので、今回は録画して見てみることにした。前に見てから5年以上は経っていると思うので、ちょうどいいか。

イントロのナレーション部分、やっぱりここがかっこいいわ。矢島正明の声は何を話しても決まるのだ。個人的には、「シャドーモービル」が説明をはしょられているのが悲しいけど、モービルは大した活躍してないからいいか。メカデザインだけでなく、SHADOメンバーのコスチュームがいま見ても「ちょっと変だけどおしゃれ」なところがいい。子供の頃は、体にぴったり合うスーツに非常に違和感を感じていたのだが、いま見るとあまり軍服っぽくないところにセンスを感じる。

シドの通報ではUFOは秒速240万キロで飛んでくると言っているが、そんなものは観測自体不可能じゃないのか?うーん、よくわからない。次の回から「ユートロニック装置」が配備されるので、そういうスピードで飛んでくる物体もちゃんと迎撃できるようになるらしい。しかし、そんなに速いUFOが地球の大気圏内に入ったとたん、スカイダイバー程度の飛行機と大して変わらない速度になってしまうというのが、これまた謎。これは子供の頃に再放送を見たときから、「あれでなんで墜ちちゃうのか」と疑問に思っていたが・・・。

今回はフォスター大佐が登場していないので、それ以外のキャストが一通り出てくる。フリーマン大佐がかっこいい。適度にナンパなところもいいし、そういうところと任務についているところの気合いの入り方のギャップに萌える。小林昭二の声もばっちりだ。

UFOは撃墜され、乗員は病院に担ぎ込まれて分析されちゃうのだが、その結果乗員は人間で、しかもその臓器は地球人のものを移植されているとわかる。本放送時にカットされていた場面は字幕がついて出てくるのだが、UFOの乗員が死んでしまってから、開かれたSHADOの会議の場面が字幕付きになっている。

ここは1話の一番大事な場面で、UFOが飛来する目的と敵の正体についてのストレイカーの分析が語られているのだが、なんでこんな重要なところをカットしたのか・・・。初回放送時の日本語版編集者の意図がさっぱりわからない。昔のドラマはこの調子で、適当にカットされていたのかなあ。

このドラマ、オリジナル通りの放送順になっているのは2話(フォスター大佐が登場する回)までで、その後は日本での放送順がバラバラで、話がつながらなくなっている。2ちゃんの当該番組スレの情報では、「おもしろそうなエピソードを選んで、前の方にわざわざ持ってきた」とのこと。むちゃくちゃだ・・・。全部録画してから、オリジナル放送順に見返す?そんな余裕はなさそうな気がするけど・・・。

でも1話はやはり満足。エピソード全体の暗いトーンも好き。やっぱり名作はちがう。