恐竜大戦争アイゼンボーグ 21話

「恐竜大戦争アイゼンボーグ」 21話 「激突! 恐竜魔王対アイゼンボー」

先週放送の20話から大幅に路線変更になったこの番組。冒頭から、「巨大格闘人間アイゼンボーに変身するのだ」とか言っている。なんかプロレスの親戚みたいなことに。

そして恐竜魔王ゴッデス様は、着ぐるみだけでなく、アニメーション姿でも登場。愛と善は着ぐるみはなく、アニメだけなのだし、ゴッデス様のアニメは必要なのか?しかも着ぐるみのゴッデス様は、ピンクのレオタードにブーツ姿でムチを振り回している。SMの人というか単なる変態である。

一平(D戦隊のメンバー)がゴッデス様に捕まって人質にされ、善が来ないと殺してしまうぞというゴッデス様のおことば。善は反対をおして、友情のためと言って出かけていき、バリヤーを破ってあっさり脱出。ここで出てくる怪獣ガウルは造形的はムルチっぽい。そして2分も経たないうちに、アイゼンボーに宇宙に放り投げられ、お亡くなりに・・・。

このファイトが、それまでのセット(これはけっこうよくできている)から、いきなりそこらにありそうな草地でのロケになる。しかもアイゼンボーとガウルとほぼ同じ丈のススキが生えていて、巨大ヒーロー感はゼロ。なんだかウルトラファイトとか、グリーンマンとか、そういう系統の原っぱプロレス路線である。「巨大格闘人間」ってそういうことか?

ガウルが消えちゃった後は、ゴッデス様自身が登場。しかし、これも同じ野原の着ぐるみファイトである。しかも、両者にらみ合っただけで、ゴッデス様は宇宙に退散。なんのために出てきたのかよくわからない。なんだか本当に場末のプロレスみたいなことになってきた。まあ観ている分にはこっちのほうが笑えるからいいといえばいいのだが・・・。

特撮もので路線変更してうまくいった試しはほとんどないが、これもそのパターンか。東京12チャンネルのチープな香りもそこはかとなく漂い、侘びた感じがいいです。