ブラタモリ 原宿

ブラタモリ」 「原宿」

ブラタモリ」が再放送されることになり、今週と来週を使って2回ずつ、計4回放送されるというので見た。どうせなら、すべての放送回を再放送してくれればいいのに・・・。まあ再放送があるだけでもありがたいと思わなければ。

初回はまだ連続放送になる前のパイロット版「原宿・代々木」。この回は放送時には知らなかったので、放送してもらってうれしい。オープニングも違うし、最後の井上陽水の歌も当然なし。最初の場面はNHKの室内でタモリ久保田祐佳が古地図をにらんでいろいろトークしている。まだ番組のスタイルが確立していなかったことがわかる。

案内人は、造園家の涌井雅之。まず明治神宮を歩く。実は明治神宮は前を通っただけで中に入ったことがないのだが、ここは神社になる前は、ただの原っぱで、森などまったくなかったのだそうだ。実際に大正初期の写真や森林造成の計画図が映っていて、明治神宮の森が計画的に造られたことがよくわかるようになっている。森の造成も先に針葉樹を植え、後から広葉樹を植え、百年くらいの単位で計画されていたとのこと。

それから川。原宿のキャットストリートは元は渋谷川で、原宿のあたりは北斎の版画になったり、童謡「春の小川」の歌詞のもとになったりしていたとのこと。しかもここを暗渠にした理由は、東京オリンピックを開催するために下水道を造らなければいけなくなり、下水道を新しく造っている時間がないので渋谷川をまるごと下水道にして暗渠化してしまったのだという話。

それからカメラは表参道に。表参道はもともと明治神宮のための参道として造られたという話。言われてみればそういうことだったのか。表参道ヒルズが三角形の敷地になっている理由は、元々浅野侯の屋敷だったところを貫通して表参道を通したために、三角形の敷地が残り、しかも表参道の両側はむかしは崖崩れを防ぐために全部石垣になっていたとのこと。

表参道交差点の角には山陽堂という本屋があるが、ここも古い本屋で青山通り東京オリンピックのために拡幅する都合で、店を縮小して営業しているのだといっていた。タモリが上京してきた昭和40年ごろにはこのあたりには都電もトロリーバスもあったそうだ。どうせならトロリーバスの写真見たかった。それでも45分、たっぷり楽しめた。よかった。