フレンチ・コネクション2

フレンチ・コネクション2」、ジーン・ハックマン、ベルナール・フレッソン、フェルナンド・レイほか出演、ジョン・フランケンハイマー監督、アメリカ、1975

これもかなりむかしに見た映画。ポパイことドイル刑事の声をあてていたのがジーン・ハックマンで、これは非常にはまっていた。ポパイがヤク中にされて、檻の中にほうりこまれ、退薬症状で「ヤクくれぇぇ」と半ばくたばっている場面が忘れられない。もっとも今回見たのは、字幕版で吹き替えではないのが残念。

今回見直してみると、第1作「フレンチ・コネクション」に迫る佳作である。ヤク中にされる場面ばかりが頭に残っていたが、前作で取り逃がしたシャルニエを追いかけてマルセイユについてからのトラブル(とにかくポパイはトラブルになることばっかり)、シャルニエのアジトにいきなり火をつけてしまうところ(むちゃくちゃ)、それからなんといっても、ラストのシャルニエを走って追いかける場面が白眉。

とにかくポパイ、走る走る。普通、相手が遅いトロリーバスだって、走って追いつけるものでもないだろう。おまけにバスから消えた後、シャルニエは船で逃げ出すのである。いくら湾内をゆっくり動いているとはいえ埠頭を走ったくらいで追いつけるものですか?しかしポパイに不可能なし。ここのひたすら走るドイルは、動く芸術品だと思う。

これを見てから、どうしても吹き替え版が見たくなってきた。DVD安いみたいだし、買っちゃうか。吹き替え版は、他の声優も、大平透羽佐間道夫ほか、とにかく豪華なのだ。監督のインタビューも見たいし。それにしても便利な世の中になったなあ。