ブフビンダー、ブロムシュテット ベートーヴェン「皇帝」

ベートーヴェン   ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

   ルドルフ・ブフビンダー(ピアノ)

ベートーヴェン   交響曲第3番「英雄」(第4楽章)

   ヘルベルト・ブロムシュテット指揮、NHK交響楽団、「N響アワー」、2010.5.16


きょうのN響アワーは、先月の定期演奏会から、「皇帝」「英雄」の組み合わせになっていたCプロから。「英雄」は時間の都合で第4楽章だけ。

両方ともとてもよかった。「皇帝」のブフビンダーのピアノは堂々とした演奏。バックハウスを思い出させるようながっちりした風格。さすがですねー。指揮はブロムシュテットなので、もちろん隙はない。

「英雄」は、早めのテンポで押すところと、終結部手前のゆっくりしたところの対比があざやか。こちらも堂々とした演奏。この演奏会に行った人はアタリでラッキーだったなあ。次の日曜日にBSハイビジョンで演奏会全部を放送するそうなので、録画しておかなければ。

カプリッチョのコーナーは「英雄の調」=変ホ長調のおはなし。この調性で書かれた曲が、この2曲のほかに、リストのピアノ協奏曲第1番、シューマン「ライン」、チャイコフスキー1812年」、R.シュトラウス英雄の生涯」、マーラー交響曲第8番」・・・とあるんですよ、という話。フラット3つで同じハ短調もそういうカラーに悲劇性をもたせていて、と付け加えていた。