ビシュコフ 春の祭典

ストラヴィンスキー  「春の祭典

マーラー       「交響曲第5番」から第4楽章


     セミョーン・ビシュコフ指揮、NHK交響楽団、「N響アワー」、2010.3.14


先週に引き続き、ビシュコフ特集。まず西村先生のお話で「春の祭典」初演時のエピソード。楽団に向かってトマトが投げつけられたといってるけど、そもそもなぜ聴衆はトマトなんか持っていたのか?最初から投げるつもり?たまたま八百屋の帰りに公演に行ったというのは、あまりありそうもない気がする。

それからビシュコフの解説。この人の英語はむちゃくちゃ聞き取りやすい。

考えてみると、「春の祭典」も「ペトルーシュカ」も「火の鳥」も、演奏会では聴いたが、バレエ公演を見たことがない。あんまり舞踊好きでないのもあるけど、単なる食わず嫌いかもしれない。機会があったら行ってみたいと思う。

ビシュコフの演奏は、きちんとした、造型のしっかりした演奏という感じ。このややこしい曲をよく始末していたと思う。

マーラーの方も、ビシュコフの解説つき。奥さんへのラブレターだって。ワーグナーとの関係を強調していたが、これがかかったコンサートではちゃんと「トリスタン 前奏曲と愛の死」との組み合わせになっていたんですね。

演奏はやや早めのテンポ。でも、弦楽器がしっかりしているので、ちゃんと濃い演奏になっている。全曲聴きたかったけど、これは今週のBSハイビジョンでかかるらしい。録画しておかなくては。

カプリッチョのコーナーは「失敗作?」。初演の反響がよくなかった曲の話。「春の祭典」ほか、フランクの交響曲チャイコフスキーの5番、ビゼーカルメン」。まあ聴衆の一時の評価はあてにならないらしい。