チャイコフスキー 交響曲第6番、プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番

芥川也寸志   「弦楽のための三楽章」
プロコフィエフ 「ピアノ協奏曲第3番」
チャイコフスキー交響曲第6番 悲愴」

  ピアノ:アレクサンドル・トラーゼ
  ワレリー・ゲルギエフ指揮、NHK交響楽団NHKクラシックロイヤルシート、2009.12.6

この録画、ついこの前、11月30日にNHKホールで行われたコンサートのもの。一週間でテレビ放送されるのだから、NHK音楽祭とは便利なものだ。

芥川の曲は、とても聴きやすい。リズムが心地よいし、メロディーもすっと入ってくる。ゲルギエフは芥川と面識があったそうで、なるほどねーという感じ。

プロコフィエフは名演。ピアノのトラーゼはむちゃくちゃうまい。N響とのアンサンブルも決まっている。この曲でいままで聴いた演奏(CD含めて)の中でも非常に完成度が高い。客席も大拍手。

メインのチャイコフスキーだが、これもなかなかよくできていた。ゲルギエフの演奏には隙がない。早めのテンポでぐいぐい押されて、最後まで一気に聴かされた。アンサンブルもしっかり。金管もだいじょうぶだった。まあ、プロコフィエフの出来があまりによかったので、それと比べるとふつうだが、N響もやればできる子じゃない。ゲルギエフがえらいのかなあ。平均的にこのくらいのレベルまで行っていればすごいのだけれど。