ストラヴィンスキー 火の鳥

レスピーギ   森の神々 から 「牧神たち」「たそがれ」
ヴェルディ   歌劇「オテロ」 から 「柳の歌」「アヴェ・マリア
    以上 ソプラノ: アドリアーナ・マルフィージ
 
ストラヴィンスキー バレエ組曲火の鳥」 [1919年版]

    ネルロ・サンティ指揮、NHK交響楽団N響アワー、2009.12.6

レスピーギの曲ははじめて聴いた。なんだか微妙に調があるようなないような、レスピーギがちょっと現代音楽っぽく聞こえるものをつくってみました、という感じ。でも聴きやすい曲。自分としてはアリ。ヴェルディは、サンティがどうしてもやりたかったのか?別に、このパートじゃなくてもいいような気がする。1曲目でソプラノを呼んだから、2曲目も歌を入れないといけなくなった、ということなのだろうか。歌っているマルフィージは、よく通る声の人でそんなに悪くないと思うが。

で、「火の鳥」だが、組曲版なのでどうしても「あそこがかからない」という不満が・・・。それに加えて、どうもテンポがゆっくりしすぎているし、煮え切らない感じ。最後はちょっと盛り上げていたので、そこはまあまあよかったけど、コンサートに行っていれば不完全燃焼で帰っていただろうなあと思うような展開。

カプリッチョのコーナーは「愛」。いきなり「愛」の前立てつきの兜が出てきて、終わったのにまだ天地人の番宣ですか?だいたいクラシックで「愛」なんて、オペラの二重唱が掃いて捨てるほどあるのだから、それだけではネタにならないような気がするが・・・。NHKの商売にはときどきどうも納得いかない。