ブラタモリ 本郷

ブラタモリ」 「本郷」、NHK、2009.12.3

本郷というから、湯島天神とか赤門とか根岸のいろんなお店とか、そういうところを回るのかと思っていたが、タモリの関心は、ひたすら「本郷台地」と平地との境界部分、「台地の際」に向けられていた。いちおう湯島天神には行っていたが、神社そのものにはまったく興味ないようす。

タモリが、「弥生式土器」の由来が弥生の地名に由来するという話をしていると、久保田アナが「新宿二丁目みたいな?」と意味不明のボケをかましタモリが当然のようにおかま芸で返していたくだりには苦笑。弥生時代の集落跡を東大浅野キャンパス(ぜんぜん知らなかった・・・)に見つけるところはおもしろかった。

台地を削るのは河川の浸食という話から、暗渠になった昔の川の跡を発見したり、川と地形の位置がおかしいというところから、川の流路が変えられた話にいったり、地形はこういうふうに見るんだよという方法をいろいろ見せてもらって、これまでの「ブラタモリ」の中でも出色の出来だったと思う。

たまに妙なおばさんが出てきて、タモリのことを「タモヒロ?」と言ったり、娘の結婚相手を探してくれと言い出したり、小ネタ部分も笑えた。久保田アナも今回についてはちゃんと番組の空気になじんでいて、ほっとした。先週の「日本橋」を見逃して心残りだった分、今回の出来には満足。次の「品川」もとてもたのしみ。