大河の調べ とわに

芥川也寸志 「赤穂浪士
湯浅譲二  「元禄太平記
林光    「花神
一柳慧   「翔ぶが如く
池辺晋一郎 「独眼竜政宗
渡辺俊幸  「利家とまつ
吉俣良   「篤姫
大島ミチル 「天地人

シューマン 「交響曲第3番 ライン」
J.シュトラウス 「美しく青きドナウ

  秋山和慶指揮、NHK交響楽団、「N響アワー」、2009.11.15

N響アワー」が放送30周年記念ということで、放送時間を延長して公開収録の特集番組になっていた。前半は、NHK大河ドラマのテーマ曲集。こういう風に並べられていると、昔の大河ドラマのテーマ音楽は基本的に大家というか、えらい作曲家が選ばれていたんだということが納得させられる。池辺晋一郎は、ゲストとして呼ばれていて、「独眼竜政宗」の作曲をどういう風にしたかを説明していた。オンド・マルトノはどういうものなのかを映像ではじめて見た。みなそれぞれに工夫しているのだ。

一方比較的年代の新しい3曲は、明らかに音楽ではなくてドラマの人気で選んでいるでしょ、という選曲。「利家とまつ」って、ドラマを見ること自体途中で放棄したが、音楽もろくに覚えていなかったとわかった。「篤姫」も、メロディーはきれいだが特に工夫があるかというと・・・。「天地人」はテーマ音楽としてはけっこうよくできている快作だと思うので(ドラマはつまらないが)取り上げるのはいいけど、あからさまに番宣をやっていて「ああ、そうですか」という感じ。番組の最後では来年の「龍馬伝」の番宣までやってるし・・・。

後半は、「河」つながりでの選曲ということになっている。まあ「ライン」は番組のテーマ曲でもあるし、いいんじゃないかとは思うけど・・・。演奏はふつうの出来。驚いたのは、「ライン」の演奏中に客が各楽章の終わりでいちいち拍手していること。なぜ?この番組の収録を聴きに来るくらいだから、普通にクラファンが来ているのかと思ったら違うのか?どうもよくわからない。