ホグウッド メンデルスゾーン

メンデルスゾーン 「ヴァイオリン協奏曲」

 ヴァイオリン:ダニエル・ホープ

         「交響曲第3番 スコットランド

 クリストファー・ホグウッド指揮、NHK交響楽団、「N響アワー」2009.10.11

今週と来週はメンデルスゾーン生誕200年記念で、メンデルスゾーン特集。

「メンコン」は、「初版」の演奏ということで、いつも聴いている版ではなかった。独奏パートがいろいろ違っている。はっきりいって、これはちょっと受け付けられない。やっぱり作曲者が書き直した方がいいと思ったから、書き直したわけで、わざわざこの版で演奏する理由がよくわからない。独奏者の演奏もちょっとねー。

交響曲第3番だが、こちらも、あまり楽器を歌わせないで、あっさりと終わらせるような演奏。そういう解釈なんですよと言われればそういうものかもしれないが、自分としては耳がなれている普通の演奏の方がいいのです。

カプリッチョのコーナーは「虫の声」。武満徹の「秋庭歌一具」の演奏が野外で行われたときに、虫の声が聞こえていて、それがむしろ静寂をきわだたせていた、という話。「虫の音は夜の静寂のきらめき」とおっしゃってました。もうすっかり秋も深まってすずしくなってますからね。