全国鉄道事情大研究 中国篇1

川島令三『全国鉄道事情大研究 中国篇1』、草思社、2007

話には聞いていた本だが、たまたま図書館で新着コーナーに出ていたので借りてみた。この巻は山陽新幹線と中国地方の東半分の鉄道(山陽線は福山まで、山陰線は出雲市まで)をカバーしている。

とにかくまめな本で、路線の歴史、沿線の状態(1駅ずつ、全区間。トンネル、橋梁、カーブもいちいち書いてある)、車両、ダイヤ、「将来」と題した著者による提案が、全部の路線について書かれている。路線の歴史(概要)の部分以外は二段組みで、この巻だけで300ページある。このシリーズが全部で26巻。草思社はつぶれたからもうでないのかと思ったら、民事再生法で会社はまだ続いているそうで、今年中国篇2が出ているようだ。

読んだだけでほとんどおなかいっぱいになりそうだが、これは鉄道に乗りたい気持ちをめちゃくちゃにくすぐる本。図書館では地元をカバーしている「中国篇2」はほとんど全館で(この巻だけで7冊所蔵されている)貸し出し中になっているのだ。とりあえず姫新線因美線に乗りたいわ。時間がいつとれるかどうか。今度の18きっぷの期間に乗れるといいのだが。