シェーンベルク 浄夜

リゲティ 「6つのバガテル」
ワーグナー 「ジークフリート牧歌」
ドビュッシー 「神聖な踊りと世俗の踊り」
シェーンベルク 「浄夜 弦楽合奏版」

「アフィニス夏の音楽祭 2009 広島」アステールプラザ大ホール、2009.8.21

これは一昨日の演奏会。「アフィニス夏の音楽祭」という催しを今年から広島(2年交替)でやることになり、その一環。これはプロオーケストラの楽員のための公開セミナーが主な行事で、その締めに室内楽の演奏会を3回、オーケストラの演奏会を1回やるというもの。セミナーの講師は、アメリカやヨーロッパのいろんな国から呼んできている。

この演奏会では、5人でやる曲から40人近くでやる曲まであり、楽員もそれぞれ交代する。

リゲティは、ヴァイオリン協奏曲でおそれをなしていたが、これはかなり聴きやすい曲。ホルンと木管楽器のための短い五重奏曲。6曲いずれも短いが、テンポの速い明るい曲、暗い曲、テンポがどんどん変わる曲、一曲一曲おもしろくつくってあってあきない。

ジークフリート牧歌は、ふつうの演奏。好きな曲だが、途中、強烈に眠くなって困った。

ドビュッシーは、初めて聴いた。今使われているペダル付きのハープのプロモーションのために書かれた曲だそうで、ハープと弦楽合奏のための曲。緩急のはっきりした曲だが、ハープの響きをじわっと楽しめるよい曲。

浄夜はよい演奏だった。この曲だけ指揮者(ペーター・チャバ)がつく。この曲は聴くとけっこう泣けてしまうのである。この演奏もちょっと涙がでてしまった。

室内楽の演奏会としては、ポピュラーな曲も入っていて何より安い(全席自由、2500円)なのだが、客は6分ちょっとの入りか。もったいないなあ。