曼荼羅交響曲

黛敏郎 「曼荼羅交響曲」から第2楽章「胎蔵界曼荼羅
 若杉弘指揮
モーツァルト 「レクイエム」から「永遠の光を」
 森麻季(ソプラノ)、神戸市合唱団
 ウラジーミル・アシュケナージ指揮
マーラー 「交響曲 大地の歌」から第4楽章
 加納悦子(メゾソプラノ
 広上淳一指揮
ブラームス 「交響曲第2番」から第1楽章
 尾高忠明指揮

NHK交響楽団、「N響アワー」2009.8.16

奈良ロケの2回目。今日のお題は「和の空間に響く音」ということになっていて、法隆寺長谷寺、秋篠寺、と来て若草山でおわり。秋篠寺には行ったことがないが、映像をみるかぎり、とてもよい雰囲気のお寺のようだ。苔が美しく、本堂も落ち着いたよい建物。西大寺にあるということなので、今度行ってみよう。

で、音楽の方だが、まず黛敏郎曼荼羅交響曲」。鐘の音をオーケストラになおしたということなのだが、どこらへんが鐘の音なのかさっぱりよくわからない。第一聴いていて、いい気持ちにぜんぜんならない。うーん。いっそ、「憲法はなぜ改正されなければならないか」でもかけてくれればよかったと思う。
モーツァルトは、森麻季の声がきれい。絹糸のようなつやと張りのあるよい声の歌手。この2曲はまあテーマとの間で理屈をつけていたが、万葉集マーラーを持ち出すか?マーラー唐詩でしょ?まあいいや。ほんとうは最後の「告別」をかけてほしかったが、時間の都合もあるのでしょう。
ブラームスに至っては、「夏の曲だから」って、もはやテーマ関係なくなってるし。しかし演奏はよかった。尾高忠明の指揮はゆったりとしていて、N響もしっかり鳴っていた。今年の5月の演奏会での録画だったそうなので、できれば行きたかったのにざんねん。

2回分のロケで、とりあえずテレビの中だけでも奈良を満喫できてよかった。いつも京都のお寺を回るのに手一杯で、なかなか奈良に足が向いていないのだ。しかし奈良はやっぱりいいところである。てくてく歩くから運動にもなるし。冬にならないと行けないと思うが、時間を見つけてきっと行こうと心に誓うのでした。