シャレード(1963)

シャレード」、ケーリー・グラントオードリー・ヘップバーンほか出演、スタンリー・ドーネン監督、アメリカ、1963

2002年のリメイク版は見ていないのだが、やはりオリジナルは傑作。そんなに複雑な筋ではないのに、最後まで客を引っ張ってあきさせない。ケーリー・グラントはたぶん善人なんだろうと思うのだが、それでも最後まで安心させない。切手を使う手口とか、見ていて蹴っ飛ばしたくなる甥っ子の子役とか、ヘップバーンの衣装とか、細かいところに神経が行き届いている。

また脇役陣が豪華。ウォルター・マッソージェームズ・コバーンジョージ・ケネディ、ネッド・グラスの四人は、なかなか揃わないだろう。この脇役あってこそ、主役二人も光るのである。ヘップバーンの探偵ごっことか、むちゃくちゃ可愛いし。

この名作が著作権消滅でタダというのはほんとうにありがたいことだと思う。やはり著作権はあまり長く設定しないにこしたことはなし。