ベートーヴェン ピアノ協奏曲ニ長調

ベートーヴェン「ピアノ協奏曲ニ長調」、
ムストネン「3つの神秘」
シベリウスフィンランディア
オッリ・ムストネン(ピアノ、指揮)、NHK交響楽団、「N響アワー」2009.6.7

N響5月のA定期からの放送。シベリウス交響曲第6番」は時間の都合で省略。このムストネン、1967年生まれで、まだ若いがピアニストで経歴をはじめ、作曲、指揮もする多才な人。91年に来日したときの映像がちょっとだけかかっていたが、かなりの美男子。今はまあ年齢相応という感じ。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲ニ長調は、ヴァイオリン協奏曲の作曲者自身によるピアノ編曲版。これははじめて聴いた。ムストネンはピアノも弾く、弾き振りである。時間の都合で第1楽章だけだったが、いつもヴァイオリンで聴いているものをピアノで聴くのは、なんというか微妙に変な感じ。とはいえ、ベートーヴェン自身の編曲だし、そんなに不自然な感じはない。

ムストネン自身の作品「3つの神秘」だが、無調の耳に障るような曲ではなく、けっこう聴きやすい曲。ちょっと宇宙っぽいというか少し神秘的な感じ。

フィンランディアは、本芸なのでしっかり決まっている演奏。ちゃんと盛り上げて終わる。インタビューではむちゃくちゃ日本に愛着があるようなことを言っていて「シベリウスは半分日本の作曲家のようなもの」「北国の音楽なので似ているのでしょうか」などと言っている。まあそこまで持ち上げなくてもいいんじゃないかと思うが・・・。