ハイドン「チェロ協奏曲第2番」 マーラー「交響曲第1番」

ハイドン「チェロ協奏曲第2番」、マーラー交響曲第1番 巨人」、石坂団十郎(チェロ)、アレクサンドル・ヴェデルニコフ指揮、NHK交響楽団、広島厚生年金会館、2009.3.9

N響のコンサート、チケット安いなーと思ったら、NTT西日本の冠コンサートだった。宣伝効果をチェックするためのアンケートには思い切り会社をよいしょしておいた。このご時世に、宣伝でもなんでも、メセナにお金を出してくれるだけでありがたいのだ。

ハイドンのチェロ協奏曲ははじめて聴いたが、メロディーがきれいで、のびやかなよい曲。素人にも、チェロのソロはけっこう難しそうな感じがする。ソリストの石坂団十郎はさわやか系のイケメン。まだ30歳になっていない若い人。さくさくっと弾いていた。アンコールピースは、バッハの無伴奏チェロ組曲第6番から。

さて、マーラーだが、これはいいマーラー。あまりけれん味のない素直な演奏で、聴いていて、すっと曲に入っていける。で、盛り上がるところは、しっかり盛り上げる。指揮者のヴェデルニコフは、代役で、もともとオランダ人のズヴェーデンが振るはずが、病気で交代したそうだ。しかし、この交代は聴いているほうにもラッキーだった。ボリショイ劇場音楽監督で、64年生まれの、こちらも若い人。第四楽章はちゃんと爆発していて、それでいて、均整の取れた演奏。ひさびさに泣きました。ありがとうN響