いつかギラギラする日

いつかギラギラする日」、萩原健一木村一八、荻野目慶子ほか出演、深作欣二監督、日本テレビ、松竹、バンダイ、1992

バブリーなアクション映画。ハリウッドのお金のかかったカーアクションを見慣れていると、まあそんなに驚かないが、それでも「日本映画でもここまではできるんだよ」というところを示したのはエライ。

主役の「ギャング」萩原健一以下、登場人物は全員カネに目のくらんだ悪党ばかり。特に木村一八と愛人を裏切って木村とデキている荻野目慶子は、ほぼキチガイである。その荻野目慶子は、警官相手にサブマシンガンを乱射中、ヤクザに雇われた殺し屋の原田芳雄に一発でやられ(ここの原田のアクションは非常に決まっている)、原田も木村に返り討ちにされる。で、その後木村はショーケンとの一騎打ちで、首にナイフが刺さったまま絶命。木村が最後に警官に言い残す「おまえら二十歳やそこらでそんな格好して恥ずかしくねぇのか、ロックしろよロック」という台詞には笑う。おまえが説教かい!

しかし、ショーケンは、工場で木村と荻野目に待ち伏せされるシーンにせよ(至近距離でショットガンをバンバン撃たれている)、車で岸壁から海に突っ込むシーンにせよ(福沢諭吉が大量に浮いてきているのに、なぜかショーケンは上がってこない)、あんた絶対生き残ってないでしょ。カネの亡者とはよく言ったものである。

四の五の言わずに、見ているだけでたのしめる点はよし。千葉真一八名信夫石橋蓮司ほかの役者もみなカッコイイ。