ゴジラ対メガロ

ゴジラ対メガロ」、佐々木勝彦、川瀬裕之ほか出演、福田純監督、東宝、1973

シリーズ13作目。今度はキャストの中に一人も知っている人がいない。声の出演で納谷悟郎がいるだけ。予算もギリギリになっているんだねぇ。海底人が核実験に怒って攻めてくるというのは、まあわかるとして、なんで海底人とゴキブリ宇宙人がおともだちで、ガイガンがやってくるのか?意味がわからない。それにシートピア人、むちゃくちゃ弱くてすぐ死んでるし。

東宝自衛隊は、これもほぼ全部が昔のフィルムの使いまわし。しかたない。肝心の怪獣メガロだが、このかぶとむしのお化け、造型はいいと思うが動き方がいまいちかっこよくないなあ。それから、ジェットジャガー!なんですかこれは。もうちょっとセンスのあるデザインはないのか…。ろくに技ももってないし。それに勝手に意思をもち、勝手に巨大化というのもどうなんだか…。ここで平田昭彦が説明してくれれば納得するんだけど。

プロレス部分はウルトラファイトみたいだ。「タッチ」とかしてるし。なんかもう吹っ切れたものを感じる。そういえば、ゴジラシリーズって、プロレス編になってからは悪役怪獣はいつも「逃げ出す」だけで、やられちゃうことはないのだ。なぜでしょう。音楽はまぬけ。前作が伊福部先生の使いまわしだっただけに、これはがまんの範囲を超えている。最後の歌には完全に脱力。

ヘドラガイガンは個人的に「あり」だったが、これは「なし」だわ。