地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン

「地球攻撃命令 ゴジラガイガン」、石川博、高島稔、梅田智子ほか出演、福田純監督、東宝、1972

シリーズ12作目。これは再放送で何度か見た。しかしキャストは菱見百合子村井国夫以外、一人も知らない。お金のかかるキャスティングはダメになったということか?

そして例のゴジラの「吹き出し」が…。うーむ。まあ最初から順番に見ていると、もう何が出ても驚かないが。M宇宙ハンター星雲という名前もなんとなくまぬけだなー。東宝自衛隊=防衛隊は本物(実写の車両)と過去のフィルムの使いまわしの合成。しかし防衛隊と台詞ではいいながら、「陸上自衛隊」って、ミニチュアにちゃんと書いてあるんですが…。それにしてもアンギラスを撃退するとは、進歩したなあ自衛隊

この宇宙人は人間体もなかなか安っぽく気持ち悪いし(少年ドラマシリーズみたい)、本体はめちゃめちゃ気持ち悪く、ポイント高し。ここだけはちゃんと覚えているのだ。

ガイガンのデザインはとてもよろし。セット壊しも(昔のフィルムをかなり使いまくっているとはいえ)、けっこう派手にやってくれて見ごたえあり。ゴジラタワーのレーザー砲も迫力あり。ゴキブリががれきの下でもがいているところは一番気持ち悪いが、これもいい。ゴジラアンギラスガイガンキングギドラのバトルもなかなか見られる。音楽はラストの変な歌以外は、伊福部昭なので申し分なし。

「怪獣島の決戦」あたりでは挫折しかかったが、これはなかなかいい。長く続くシリーズにはそれだけのことがあるねという感じ。