伝七捕物帳 罠を斬った包丁

伝七捕物帳」81話 「罠を斬った包丁」

客演は、江原真二郎小松方正村松英子。やくざの伊達三郎が子分を使って店の主人を賭場に引き入れ、金を貸してはあげくに店ごと乗っ取る手口で次々と店をつぶしていく。当然一番の悪党は小松方正である。江原真二郎は、鯉料理屋の主人だが、同じ手口にかかって金を返せなくなり、金を借りようとして殺しの罪をなすりつけられる。

江原真二郎は藤助の弟弟子ということになっているので、藤助がわりと出てくるがそれほど重要な役ではない。小松方正は声にドスがきいている。ひさびさの悪役らしい悪役。しかしいつも思うのだが、伝七はともかくとして、赤っ鼻やちょろ松ごときに簡単にのされてしまう悪の下っ端どもはいったいどうなのか。まあ活躍の場というのは必要なのだが。

脚本吉田義昭、監督山田達雄