伝七捕物帳 十手に生きる父子唄

伝七捕物帳」52話 「十手に生きる父子唄」

客演は荻島真一/和崎俊哉/池田秀一。なにげに池田秀一である。役どころは早瀬様の息子の仲間の部屋住みで小悪党、こういうところで名前を見つけると感慨深い。まあ子役から芸の道にいる人なので、何の不思議もないといえばそうなのだが。話は、早瀬様メイン。早瀬様にスポットが当たった話は今回はじめてか?罠にはめられて牢に入れられる話は記憶にあるのだが、もっと後だったようだ。早瀬様の息子が荻島真一で、大店岩国屋の娘と恋仲なのだが、岩国屋は娘を勘定方の侍に嫁にやろうとしていて、駆け落ちの相談までするはめに。ところが、娘の方が消えてしまい、疑いが荻島にかかる。当然早瀬様も苦しい立場に。「追って沙汰あるまで蟄居謹慎」ということになる。一方、娘を出しにして岩国屋には千両よこせとの脅迫が・・・。

荻島真一がいかに若いとはいえ、北相馬宏(こちらの年齢がわからないのだが、40になっているかどうかという印象)の息子というにしては年があわないような。まあ昔のことだからいいか。しかし和崎俊哉と池田秀一がそろって悪党というのは感慨深いなあ。和崎俊哉がふところからリボルバーを出したのには驚いたが。早瀬様はあいかわらずお役一筋、潔癖一途の人である。そうでなくっちゃ。和崎俊哉が娘を人質に祠にこもったところに、丸腰で迫り、手傷を負う早瀬様は見せ場たっぷりである。

指締めには早瀬様を含めレギュラーほぼ全員が参加。脚本桜井康裕、監督斎藤光正。