眠狂四郎魔性剣

眠狂四郎魔性剣」、市川雷蔵、瑳峨三智子ほか出演、安田公義監督、大映、1965

眠狂四郎シリーズ六作目。相手役は狂四郎を仇と狙う瑳峨三智子。狂四郎は自分と寝た後で命を絶った女の子供が藩主の落し胤で、うち捨てられていたものが藩の都合で子供がさらわれそうになっているのを知った狂四郎が子供を藩の手から守ろうとする、という話。瑳峨三智子は兄が狂四郎に斬られた恨みでつきまとっていて、蛇やら爆薬やらいろんな手を使って狂四郎を狙う。へび女も爆弾尼も出てきて、バラエティーは豊富。あと、転びバテレンの黒ミサ(悪魔に栄光…とかいってるのが聞こえる)も見られる。敵は雲霞のように向かってくるところをばったばったと切り倒す(狂四郎が刀を奪われて素手になり、後手に縛られていても、斬られないのだ)のは気持ちがいいが、仕掛けがいろいろある割には話はちょっと大味。