フジコ・ヘミング

チャイコフスキーピアノ協奏曲第一番」ほか、フジコ・ヘミング(ピアノ)、タマーシュ・ガル指揮、ブダペスト・コンサート・オーケストラ、横浜みなとみらいホール、2007.4.6

フジコ・ヘミングという人のことはどういうバックグラウンドの人か、という程度のことしか知らず、演奏を聴いたことはなかった。で、たまたまテレビでこのコンサートのビデオが流れていたので聴いてみたのだが…。
これはどういえばいいのか非常に困るが、演奏はもうむちゃくちゃ。ピアノとオーケストラが全然合ってないし、ピアノは弾くべきところでひいていない。オーケストラはピアノに合わせようとしているのかなんだか知らないが、テンポもタイミングもグダグダ。演奏として成立していない。
一番驚いたのは、演奏の後で、観客は大拍手なのだ。それはないでしょう。みんな演奏聴いてたのか?アマチュアの演奏会でもここまでグダグダな演奏は聴いたことがない。フジコ・ヘミングという人に対する評価は、この演奏しか聴いていないのであまりしたくない。ほかではいい演奏をしていることもあるのかもしれない(それでもプロのピアニストで、この演奏はありえないと思うが)。しかし客の態度、それからこういう出来の演奏会のビデオをテレビで流してしまう(見たのは日テレプラス&サイエンスで、地上波で流れたのかどうかは知らない)局の態度は信じられない。みんな音楽は聴いてないのか?