タンホイザー

ワーグナータンホイザー」、エルネスト・グリサレス(タンホイザー)、ダナ・ブレショヴァー(エリーザベト)ほか、ヤン・シュティフ指揮、ブルノ歌劇場管弦楽団兵庫県立芸術文化センター、2007.1.14

タンホイザーは生ははじめて。見られてうれしい。エリーザベトのブレショヴァー(つづりからするとチェコの歌手か)は非常によい。容姿よし、声は透き通るようで、声量も十分。ワーグナーの他のお姫様もこれだったら、美しく歌えそうな感じ。ヴォルフラムのリヒャルト・ハーンは、わりとよくやっていた。肝心のタンホイザー役、グリサレスだが、下手じゃないのだが、どうも声にいまひとつ張りがなく声量もやや乏しい。でも聞きどころはどこもそんなに外した演奏じゃなかったのでよしとする。
この公演、とにかく安い。一番いい席で16000円。はっきりいって、ウィーン国立歌劇場に60000円出すよりは、この歌劇場に4回行けるほうがよい(少なくとも自分にとっては)。まあその分、大道具が思いきり簡素だったり、ヴェーヌスの衣装がちょっとどうかなあとか、いくつかあるのだがいっぱい外国の歌劇場の引っ越し公演があるいまどき、コストパフォーマンスは大事な要素だと思う。