ベトナムめしの旅

ベトナムめしの旅』伊藤忍、福井隆也、情報センター出版局、2004

ベトナムのいろいろな料理を北から南まで、食べあるく旅の本。しかし店の住所や地図が載っているわけではなく、観光客が普通行かない地域や現地の住人でないといかない店が多数紹介されている。つまりベトナム観光客を対象にした本ではない。巻末にベトナム料理のレシピが出ているが、むしろベトナムにいったことがない人や何度か行って慣れている人向けに、ベトナム料理ってこういうものなんですよというものをおしえてくれる本。
その分ひとつひとつの料理の紹介が濃く、図版も豊富。見ているだけで食欲の出て来るものばかりで、ある意味精神衛生に悪い。
それにしてもベトめしの豊富さはすごい。まあ日本食だってそうなのだが、やっぱり食は住んで見ないとわからないことが多い。
驚いたのはこの本が出てから三年経っていないのに、円/ドンの為替レートは二倍近くドン高になっていること。ハノイがのんびりなんていつのこと?という感じだし、ベトナムのうつりかわりの速さにはびっくり。