グーグル Google

佐々木俊尚『グーグル Google』、文春新書、2006

グーグルが何をしようとしているか、ネットはどう変わろうとしているか、その社会的影響は何か、といった問題を概観した本。だったらジョン・バッテルザ・サーチ』の方を読めということになるかもしれないが、少なくともこちらの方が簡便だということのほかに、とてもわかりやすく書かれているという点がポイント。これは著者の筆力だと思う。具体的な例から説き起こしてきれいに結論にもっていく書き方は記者出身のライターの中でも出色。

ザ・サーチ』もおもしろかったが、こっちはあっというまに読めた。そしておもしろい。少なくともこの本を読んだ最低限の収穫はグーグルニュースの方が、他のニュース系サイトよりはるかにわかりやすく、情報量が多いということがわかったこと。これで、ブラウザのホームページ設定を新聞社のサイトからグーグルニュースに切り替えることにした。