エスパイ

エスパイ」、藤岡弘、由美かおる草刈正雄主演、福田純監督、東宝、1974

エスパーとスパイで「エスパイ」。国連のひみつ機関なんだって。小松左京原作のSFアクション映画。まあ特撮部分はあんまりお金がかかってないので、その部分はご愛嬌。しかし主演の藤岡をはじめ、ほかに味方のボスが加山雄三、味方の「導師」と名乗る怪しい白髪じじいに岡田英次、テキの大ボスに若山富三郎というメンバーは呼吸困難になりそうなくらい濃い。由美かおるはあいかわらず意味もなく脱いでいる。しかもその場面はフラッシュバックで何度も・・・。おまけに名前がマリアって、あのねぇ。しかし若山富三郎が「ウルロフ」だと言われても何の違和感も感じないのはなぜ?安っぽいわりに、それなりに楽しめるのはこれらの濃い人々の力によるところ大。特に藤岡は汗が画面の外に飛び散ってきそうな勢い。本郷猛がさらに暑苦しくなった感じ。なぜか台詞で「キチガイ」を連発。時代を感じさせる。しかし、妙に体臭のなさそうな今の俳優陣ではこの味は出てこない。