アニー・ホール

アニー・ホール」、ウディ・アレンダイアン・キートンほか出演、ウディ・アレン監督、アメリカ、1977


これはひさしぶりに見た。公開時に見ていたということはないと思うが、公開後、それほどたたない時期に見たはず。

ウディ・アレンの映画は1990年代始めくらいまでのしか見ていないが、これは印象深い映画。というか、最初に見たときには自分が子供だったから、肝心なことは何もわかっていなかった。

ウディ・アレンダイアン・キートンの心理劇みたいなもので、こういうカップルは結局うまくいかないもの。付き合い始まるところから、別れてその後再会するまでのおはなし。一番いいところは、最後の場面、再会したところ。セリフはなく、会っている場面が映るだけ。

ここのナレーションは、ウディ・アレン自身が話す小話。精神科医に男が、「弟は自分がめんどりだと思いこんでます」といい、精神科医が、「では入院を」というと、「でも卵は欲しいので」と返す。これが男女関係の比喩になっていて、「非理性的で不合理でも男女が付き合うのは、卵が欲しいから」というオチがつく。これがウディ・アレンダイアン・キートンの関係だからかっこいいのだが、かっこよくなくても、誰でも同じ。