ドキュメント72時間 真夏の秋田 ババのアイスが恋しくて

ドキュメント72時間」、「真夏の秋田 ババのアイスが恋しくて」、NHK総合、2017.9.15


秋田の国道沿いに、夏だけ現れる露天のアイス売り。「ババ」(婆)が、ヘラで盛り付けるので、ババヘラ。ストロベリーとバナナの2色。まあ、おいしそう。

歩いている人などいない、田舎の国道沿いの空き地に、突然出現するアイス売り。こんなところで売れるのかと思うが、固定ファンがたくさんいるので、客はけっこう来ている。

盛り付けを工夫していて、バラの形になっている。撮影されているババ、70歳だが、この道17年と言っている。県内60箇所以上で、複数の会社が営業している。秋田にしかないのか?山形や青森にはないの?

住んでいるのが遠隔地(東京や神戸)でも、里帰りすると行くものらしい。他県ナンバーの車が多い。お店は6時前に店じまい。迎えの車が来た時点で閉店。車はいろんな露天を回って、順番にパラソルとコンテナ、ババを回収。朝は7時集合。この日は、一日で390個売った。暑いけど、仕事になっている。

ババたちは、朝の6時半ごろに集合。アイスをつくっているのも、小さい会社。夏以外はこの商売はどうしてるのか・・・。ショッピングセンターとか、海辺とか、出店はいろんなところにある。おじいさんが買ったアイスを落としたら、タダでもうひとつ出している。まあ、人間関係だから。

地元の人もいるが、里帰りした人が多い。故郷の味ということ。秋田弁と他の東北弁の区別がつかないのだが、なんとなく東北っぽい。子供が小さいときから毎年食べに来るという家族連れもいて、これが思い出づくり。

ぜんぜん知らずに、たまたま来たという客もいる。まあ、秋田の田舎はコンビニもなく、路上のアイス売りは涼を取るのにいいのだ。売る場所も、毎日同じというわけではなく、微妙に変えている。露天営業だから、そこは自由。食べてみたいけど、秋田は遠すぎる。