青春舞台2017

「青春舞台2017」、NHKEテレ、2017.9.9

第63回全国高校演劇大会を編集した番組。2時間で、前半を出場12校の紹介、後半で優勝校の舞台を放送する。「幕が上がる」の背景になっているイベント。

出場校のうち知っている学校がない。いわゆる有名校とか進学校は出ない。合唱だとそういうこともあるが、演劇ではないらしい。演劇も特殊なものだから。普通科だけでなく、農業高校や工業高校もいる。部活に全力投球するにはそちらのほうがいいのかも。

アイドル映画とは違い、演劇部といっても、美人美男子が出るわけではなく、高校演劇でないと主役に立てないだろう、容姿の優れない方々が多数。リアル部活はそういうもの。

舞台は1時間。それでも、一日に5舞台上演され、準備の時間もあるので、これは上演の限度だろう。90分だと無理。

優勝校の舞台はノーカットで放送される。今年の優勝校は、兵庫県立東播磨高校。演目は、「アルプススタンドのはしの方」。甲子園ものだが、出演者は4人だけ（男1人、女3人）。それも、グランドで野球するのではなく、応援席で見ているほう。

これは、けっこうおもしろかった。高校演劇だから、高校生しか出られず、そういう人が大人の演技をするのは難しい。だから、基本的には高校生しか出ない設定のほうが有利なはず。みんなが同じことを考えるだろうから、逆張りもありだとは思うが。

この作品は、脚本がけっこう笑わせる。セットの出来がよい。出演者3人のうち、3人座っているキャストの向かって1番右の女の子が非常によかった。この子を今後見る機会はないかもしれないが、演劇続けてくれるといいな。