ドキュメント72時間 夢見る巨大画材店

ドキュメント72時間」、「夢見る巨大画材店」、NHK総合、2016.11.4


東京、新宿の世界堂でのロケ。1階から5階までが売り場。客がどんな人かといえば、外国人多い。観光客もいれば、マンガを描いている人も。マンガ描いている人は、本業は金融業で、趣味でマンガの模写をしている。タイ人の画家も。

画材だけでなく、文房具一般を売っているので、そっちの需要もある。怪獣ソフビのデザイナーとか。細い木の棒は、立体地図模型を作るのに必要だという人が買っている。

画材店なので、額縁がある。額縁もいろんな材質を組み合わせて好きなようにオーダーできる。地味っぽい62歳の婦人は、「人生好きなようにする」と言って、10万円で額縁をオーダー。

このお店は、朝9時半から夜9時まであいている。朝は裏口から商品の搬入。キャンバスは、各種、毎日100枚売れている。

キャンバスを買いに来る人は、趣味の絵描き。スクリーントーンもあり、買っていくのは、当然マンガ家。今でも手描きしている人はいる。写真のためのシルクスクリーンも。東洋人っぽいけど、英語しか話さないカナダ人が買っていく。糊粉と膠を買っていく人は、能面を作っている。一木彫だ。等身大で大きい。車のトランクに作品をいつも積んでいる。

墨汁を探している人は、水墨画描き、木の板を買って直接木にプリントすると言っている人は、「フェアリー部」と言っている。

画材店だが、「プロの作家」という人はあまり出てこなかった。まあ、画材を必要とする人のほとんどはアマチュアの作家だろうけど。造形創作の幅広さを示すための回だから、それでいいが、やはりプロは少ないのだ。