来てけつかるべき新世界

ヨーロッパ企画『来てけつかるべき新世界』、アステールプラザ中ホール、2016.9.29


この劇団の公演、時間があるときには行っているが、行ける年と行けない年があり、今年はなんとかなった。

「新世界」は、大阪の新世界と、これから来るというロボットとコンピュータの新世界の掛詞になっていて、大阪の新世界にいるおっちゃんたちが、ドローンで遊んでいるという話。

2時間10分くらいの公演で、その間じゅう、機関銃のようにセリフが出て来るので、聞いているのはたいへん。まあおもしろいといえばおもしろい。客はゲラゲラ笑っているので、それはアリだとおもう。

しかし、ざんねんなことに、自分の集中が続かなかった。これは前日寝不足で、芝居の前半、どうしても眠く、居眠り。これから起きた後はちゃんと見ていたが、途中はしっぱいした。

後半はけっこうおもしろかったし、結末も納得だったので、よかったのだと思う。これまでのこの劇団の芝居から一歩出たところでやっていたし。

また、この劇団のいいところとして、美術がとてもよく出来ている。セットにとても工夫があり、このセットを見ているのが楽しい。この公演では、新世界の場末っぽい町の風景。そこに安いドローン(を模した小道具)が合っていて、そこがまたよかった。

来年も見られるといいな。寝ないようにして。