合衆国最後の日(吹替版)

合衆国最後の日」、バート・ランカスターリチャード・ウィドマークチャールズ・ダーニングほか出演、ロバート・アルドリッチ監督、アメリカ、西ドイツ、1977


これももう何回見たのかわからない映画。最初に見たのは高校生か大学生だったような。テレビだったはず。

核テロ+ベトナム戦争なんてアイディアを誰が思いついたのかしらないが、ICBMサイロの構造がわかっていないとできない映画。外のセットはそれっぽく作るとしても、内部の仕組みをどうやって作ったのか。よくわからない。

よくみると、外のミサイル・サイロは、画面に映っているだけで、3基のサイロが何10メートルしか離れていないところに置かれているし、サイロの管制室では、管制室へのエレベーターに何人乗っているのかわかるようになっている(これがわかっていれば、最初にテロリストが4人いたことに気づくはずだし、爆破要員がエレベーターで降りてくることもわかるはず)。また、ミサイル発射の鍵が1人で2本同時に操作できることになっている。つまり、少しずつおかしい。ちゃんとした考証はされていない(されていたらたいへんだが)。

それでも、サスペンスとしての緊張感は非常にある。特に、リチャード・ウィドマークが、サイロ外に核爆弾を仕掛けたことにバート・ランカスターが気づいて、ミサイルを発射状態に置くところ。画面4分割がきいていて最高だ。

大統領役のチャールズ・ダーニング、非常にいい人。ベトナム戦争での政府不信が下敷きになっていても、この映画では大統領は良心を代表する人。調べてみたら、2012年に亡くなっていた。

この吹替版、TVサイズなので、1時間37分ほどだが、劇場版は2時間26分あることになっている。やっぱり劇場版見ないとダメか。ソフト買わないと。