上坂すみれライブ 超中野大陸の逆襲・群星の巻

上坂すみれライブ「超中野大陸の逆襲・群星の巻」、中野サンプラザ、2016.2.11


上坂すみれのライブに行ってきた。1年ぶりの中のサンプラザ。とてもラッキーなことに、前から2列目の席があったり、上坂すみれを間近で見られた。アイドルライブをこの距離で見たことがないので、かなり感動した。このタイトル、翌日分は「草莽の巻」だが、吉川英治三国志演義からの引用。客は知っているのかなあ。

いつもの事とは言え、上坂すみれのアイドル力の高さ、これは一体どうよ。客席とやり取りしながら、うまくコミニケーションをとっていく力。ある人にはあるしない人にはない。上坂すみれはこれを持っている人。アイドルだから、他にもそういう人はたくさんいると思うけど、これが練習すれば身に付くと言うものではなく、本人にもともと備わっているもの。

歌そのものはそんなにうまくない。これはしかたないのだが、歌なんかうまくなくても、客を惹きつける力を持っている人(この人の場合はMC)はなんとかなるのだ。客の投げかける呼びかけに対する、当意即妙の返し、地味で話ができない客への言葉のかけかた、2階席や1階後ろのほうにいる客に対する気遣い、「可愛いよー」という客のいじりに対するはにかみ、どれをとっても、作ってできるものではなく、上坂すみれの人柄、素質、よい意味での舞台慣れがミックスされた結果。

そして、歌はうまくなくても、曲はいいものをもらっている。上坂すみれのキャラに合っているし、曲そのものの出来、曲の作り出す世界がちゃんと統一したイメージでできている。もちろん、上坂すみれという素材がよくなければいけないが、パッケージとしてちゃんとしたものができている。

クラシックしか聞いていないと、こういう舞台パフォーマンスで客を感動させるということの意味がわからないのだが、逆にいまはこれができなければ、客を呼ぶことがむずかしいのだろう。AKBグループは全然聞かないのでわからないが、彼女らは確実にこの力をもっているはず。

3時間半ぐらいの長いライブだったけど、全然退屈するということがなし。衣装替えの間に流れているビデオがとてもよくできていて、かなり笑える。このビデオの間は座っていられるので、長いライブでも適度に休憩が取れる。これはありがたい。

セットリストはこれ。

01 予感02(SE)
02 来たれ!暁の同志
05 冥界通信~慕情編~
07 繋がれ人、酔い痴れ人。
08 全円スペクトル
09 テトリアシトリ(PARKGOLF REMIX)
11 20世紀の逆襲 第一章~紅蓮の道~
12 20世紀の逆襲 第二章~蠱惑の牙~
13 20世紀の逆襲 第三章~絶境の蝶~
14 ツワモノドモガ ユメノアト
15 罪と罰 -Sweet Inferno-
17 閻魔大王に訊いてごらん
18 げんし、女子は、たいようだった。

EN01 無窮なり趣味者集団
EN02 七つの海よりキミの海

自分としては、「げんし、女子は、たいようだった」、「予感~革命的ブロードウェイ主義者同盟」が一番好き。これは本当に泣ける曲。

物販は大体売り切れていたので、お布施はしなかったけど、このライブの録画は後でソフト化されるようなので必ず買うわ。それにしても、開演前の物販に16時に並んだら、30分待ちで、かつ売り切れ多数。もっと早く行った人は1時間待ちだったらしい。もっと商品いっぱい置いといてよ。

この人は、トークに1番力があるので、またラジオ番組やって欲しいな。5月22日の次のライブも行きたい。このライブの録画は、NTTdocomoの「dアニメ」にアップされるので、契約してしまうかもしれない。