ルーツ 1-2話

「ルーツ」1-2話


昔のアメドラ「ルーツ」が再放送されていた。この放送、1話が2時間ドラマなのに、2話連続放送。疲れた。しかしそれでも見続けられるのは圧倒的なおもしろさ。

本放送時、全部かどうかはともかく見ていた記憶があるが、さすがに内容はよく覚えていなかった。しかし、「黒人奴隷というのはこういうものですよ」という描き込みが相当にエグく、その迫力で目が離せない。

特にすごいのはギニアでの奴隷狩りと奴隷船での仕打ち。奴隷は完全に動物と同じ扱い。足かせをはめてそれを鎖でつないで動けないようにして船の蚕棚に並べているだけ。吐瀉物と排泄物で臭いがひどく、寝具はないので、床ずれもするが、洗う時は甲板にあげて海水をかけるだけ。

1750年に話が始まることになっているので、アメリカは独立前の植民地時代。植民地人はみんな人非人みたいに描かれている。奴隷市場や逃亡奴隷への鞭打ちも強烈。このくらい残酷にやらないと服従させられないということ。逃亡奴隷を犬で追いかけるところも容赦ない。

日本人でも驚いたから、リアルタイムで見ていたアメリカ人はひっくり返っただろう。「アンクルトムズケビン」は実話ですよと言っているようなもの。

O.J.シンプソンやら超有名人も出ているが、クンタ・キンテ役のレヴァー・バートンは超絶上手い。この後でTNGに出て出世していくのだが、最初からちゃんと光っている。

全部見ると、あと3回ある。時間的にきついけど、多少ペースを落としても見るしかない。