ドキュメント72時間 北の大地の学生寮

ドキュメント72時間」、「北の大地の学生寮」、NHK総合、2015.1.130


北海道大学恵迪寮の取材番組。ここは完全学生自治の寮。寮は学生管理なので、グチャグチャ。寮費は1ヶ月1万円。これはめずらしい。もう完全学生管理の寮は、そんなにない。

寮生は440人。4分の1は女子。男子部屋に比べると女子部屋はマシだが、それなりに散らかっている。

週に1度は、炊き出しがあり、食事はみんなで取る。みんなで集まって寮歌を歌うイベントもある。昔の寮歌をそのまま歌っている。100年以上、このスタイルを守っている。こんな学生寮はここしかないのでは?

相部屋だけでなく、個室もあり。大部屋にいるか、個室にするかは、寮生が自由に決めている。お風呂も深夜までやっている。狭いけど、これは楽しそう。

完全自治なので、執行委員長(寮長)も投票で決める。ちゃんと複数候補が出ている。立候補の理由は自分を変えたいとか、そんなことだが、寮の活動に参加しない学生を寮活動に参加させるとか、寮活動に寮生全員の意見を反映させるとか、ちゃんと選挙の目標がある。それでも、階によって、寮活動に参加するレベルには違いがあり、個室の学生は寮活動にはあまり関わらない。寮生の3分の2の投票がないと、選挙は無効。

昔の学生運動の影響などで、こういうタイプの寮はなくなっているから、これほど「昔っぽい学生寮」は、全国探しても簡単には見つからない。

ちゃんと選挙は成立し、当選者も決まった。落選した学生は残念そう。こんなことが今の時代に行われているのがすごい。

星型の建築様式(1960年代から70年代っぽい)とか、いまどき、かんたんには見ることができないレア要素だらけ。これは貴重な回。こんなところがあると知っていたら、北大行きたかった。