林哲司・半田健人の昭和音楽堂 レコーディングエンジニア・清水邦彦特集

林哲司半田健人の昭和音楽堂」  「レコーディングエンジニア・清水邦彦特集」


録音に失敗して、前週の「伊藤銀次特集」を聞き逃してしまった。失敗。今週は、「ミキサー」の特集。これは業界内の人でなければわからない。

【M1】 跡   半田健人  
【M2】 あなた 小坂明子 (1973年・昭和48年) 
【M3】 ふたりの夏物語  杉山清貴&オメガトライブ(1985年・昭和60年) 
【M4】 青春のいじわる  菊池桃子  (1984年・昭和59年) 
【M5】 時代  中島みゆき (1975年・昭和50年)
【M6】 あんたのバラード  世良公則&ツイスト(1977年・昭和52年)

半田健人アルバムの「跡」は、中音域にこだわった録音。ボーカル部分を強調し、リバーブをきかせた録音。

今回取り上げられる清水邦彦氏は、1946年生まれ。レコード会社に入社後、ミキサーになって、その後はその道一筋で、ヤマハから独立した後は会社を作って、録音、編集にずっと関わっていた人。

最初は、小坂明子「あなた」。この年の大ヒット曲だ。声の広がりやピアノがきれいに聞こえる曲。

杉山清貴オメガトライブふたりの夏物語」、菊池桃子「青春のいじわる」はともに、林哲司作品。エコーのかけ方がポイント。エフェクターのかけ方、コンプレッサーの使い方も。

中島みゆき「時代」は、これも名曲。世良公則、ツイスト「あんたのバラード」も耳に懐かしい。

この回は、高音質なオーディオセットで聞き、さらに録音の仕方を知らないとわからない。半田健人によると、「よくない音響環境の下でも、ちゃんと歌詞やコードがわかるように録音されているところが、日本の録音技術のすごさ」という。