ドキュメント72時間 ”最北のバス停で”

ドキュメント72時間」 ”最北のバス停で”、2014.2.28


オリンピックのおかげで休止になっていた番組だが、ひさしぶりに見た。この回は、北海道、宗谷岬のバス停にカメラを置いて、72時間撮りましょうというもの。しかも夏ではなく、12月30日からの撮影。

そんなところに、夜中に人はいないし、撮影自体が罰ゲームみたいなもの、と思ったが、ここにテントを張って年越しするという奇特な人たちがいるのだ。

バス停前の民宿は、昼間であっても当然のように休み。冬の宗谷岬に観光客はいないのでやるだけムダ。しかし、ポツポツと「北に行ってみたかった」という能町みね子のような人が現れる。人によっては手袋をしていない。それはむちゃでしょう。

このバス停、最終は21時すぎ。そんな時間に終バスがあるのだからすごい。始発は6時半。これに乗って来ている人もいる。みんな物好きだ。これが日本最北端の威力なのか。とはいえ、バスは1日7本しかない。

テントを張って泊まろうという人は朝の9時から来ている。バイクの人もいる。大晦日の北海道でバイク?怖くないのだろうか。実際に、カブで来て、パンクの修理をしている人がいる。ここは他の人が助けてくれるからいいが、人のいないところでパンクしたら終わりでしょう。一人で30キロ歩いてきたという人もいる。

地元の人が、カニ鍋の炊き出しをしている。えらいなあ。さすがにカニ鍋にはみんな集まっている。

基本的には一人旅で来ている人が多いので、カメラの前でもいろいろ話している人ばかり。こういうところで他人と話すのが楽しいのだろう。年越しのカウントダウンをして、みんなで楽しそうにしている。実際は訳ありで来ている人が多いのだが。

夜明けが近づくと、初日の出を見に出てくる人が多い。しかし厚い雲がかかっているので、初日の出は見られない。帰るに帰れないので、みんな残念そう。おじさんもいるが、基本は若い人ばかり。まあ寒いからね。

海の向こうにはサハリン島が見えている。冬の曇の日に見えるのは珍しいとのこと。

元日の昼間は吹雪。それでも人は来ている。すごい。2日になるとほとんど人がいなくなるのはしかたなし。