NANI 聖地巡礼大作戦

城井康史『NANI 聖地巡礼大作戦』TDFC、2013


これは、「ウルトラセブン」に出てくる地球防衛軍の専用車「ポインター」のレプリカを自分で作っている人の薄い本。

このレプリカ・ポインターでいろんなところに出かけた記録本である。この車をどういう経緯で作ったのかは、この本には書いていないのだが、エンジン始動しない、オルタネーター交換、など、いろいろと大変そう。

それでも、この車で大洗町ガルパンイベントに出かけている。しかも出掛けに、ファンベルトが切れるトラブルが…。これはたいへんだわ。このガルパンイベント自体が相当すごく、ポインターのほかにもキューベルワーゲン(こっちももちろんレプリカだが、3台いる!)やら、ジープやら、いろいろと関係車両が登場。これは実物を見たかった。

何を隠そう、以前キューベルワーゲンを所有していたのだ。あまりにトラブルが頻発、それもけっこうシャレにならないトラブルだったので、2年持たずにあきらめて手放したが…。おかげで快適な車に乗れるようにはなったが、あの頃のように、車に乗るたびにワクワクするような感じはもう味わえない。キューベル、売らずに車庫に入れて持っておけばよかったかなあ。ちなみに、キューベルワーゲンのレプリカは、ディーラーのHPを見ると、新車で580万円する。いくら円安だからって…。

閑話休題。このポインター、雨が降ると雨漏りするらしく、それでも袖ヶ浦フォレストレースウェイでの「ノスタルジックカー・ショーに行ったり、森次晃嗣氏のお店やウルトラセブンのロケ地、ひし美ゆり子氏のお店まわり、さらに「帰ってきたウルトラマン」のロケ地巡りなど、いろんなところに行っているのだが、どこかに行く度にどこかが故障。しかも、軽いトラブルではなく、下手をすると走れなくなるようなトラブルが頻発している。

この車、エンジンも載せ替えているようで、とにかく稼動状態を維持するだけでもたいへんな手間とお金がかかりそう。愛がなければ(それもかなり深いやつ)持てない車だ。本当のカーマニアはそれくらいでないとやっていけないらしい。通勤で使うとか、そういう用途は不可。ちなみに著者は、コスモスポーツも持っている。おそろしい…。