ドキュメント72時間 何をつかむ?巨大ゲームセンター

ドキュメント72時間」、「何をつかむ?巨大ゲームセンター」、NHK総合、2013.10.18


この回は、横浜駅近くのTAITOの巨大ゲーセン。ゲーセンは夜中は閉まるから、この番組に向いているのかなあと思ったが、いろんな人が来るので、それなりに番組はできている。

カメラは、ゲーセン全体ではなく、ずっとクレーンゲームのところにいて、そこの客を映している。このゲーセンでは、クレーンゲームが全体の売上の4割だという。クレーンはそんなに儲かるのか。道理でどこのゲーセンもクレーンとプリクラだらけになるはず。

クレーンゲームは、子どもが来るだけではなく、いろんな人が来ている。ほとんど老人みたいな人もいる。しかも特殊なグッズ(ぬいぐるみや衣類)だけでなく、お菓子のクレーンにもちゃんと客がついている。ただの板チョコを取るんだったら、普通にスーパーに行ったほうがよいのでは?と思うが、クレーンをやる人にとってはプロセスが大事なので、同じものを店で売っていても、買っては意味がないそうだ。

こちらが見たいのは、客よりスタッフの方。クレーンゲームは、商品の並べ方が取りやすさに影響するので、スタッフの細かい調整が重要。もちろん仕事はバイトの人がやっている。映っているのは、教員志望で大学を卒業している就職浪人。ちゃんと客の希望を聞いて、取りやすさを細かく工夫している。

番組のつくりが、クレーンゲームにひっかけて、「人生でつかみとりたいもの」をいちいち客に聞いているので、ちょっとクサイ。クレーンゲームの客に、人生論をいちいち聞かないで。クレーンゲームの目的はストレス発散でしょ。