アインのアシッドナイト4

「アインのアシッドナイト4」、ふらんす座、2012.11.10


セックス関係ネタを主に集めたトークショー

出演者とネタは、
・アインの「下半身が病気になったらこうなる!」
・神無月の「フケ専デブ専・中年愛の世界」
・聖病の「現役講師が送る!赤線ツアー!」
・自慰永久の「正しい邦画の見方」 

最初のアインのトークは自分が子宮筋腫になった時の顛末。腹腔鏡で撮影した自分の子宮写真やら、不正出血で血だらけになった風呂場の様子エトセトラ。下半身の病気はいろいろとたいへんだ。

2番めの神無月のトークが一番おもしろかった。フケ専デブ専専門のゲイ雑誌「サムソン」のコピーと、そこで販売されているホモビデオの紹介。この分野はまったく知らなかったが、ビデオの作り方が特殊。ストーリーなどは一切なく、ひたすらセックス行為だけが進行。出演者の名前などは出てこないのだが、なぜか「課長」「部長」といった肩書きや、「警察官」のような職業(もちろん制服つき)と、スペック(身長、体重、年齢)だけが公開されていて、購入者はそれで選んでいるらしい。おじいさん(70歳以上の男性)が結構出てくる。ふつうのアダルトDVDでも、おばあさんが出てくる特殊ジャンルはあるが、こちらは数倍濃い感じ。このビデオを買う人はネタで買っているのではないのだ。
ちょっと調べると、ウェブサイトが見つかったが、この内容もサムネイルの写真だけでおなかいっぱいになりそうなもの。

3番目の聖病のトークは、関西地方の昔の赤線地帯、裏風俗案内。飛田新地は本も出たのでそれなりに有名だが、それ以外にも、今里新地、生駒新地、天王新地といった旧赤線が残っていて、飛田新地以外はさびれにさびれている感じ。今里新地の犬鍋屋とか知らないところも紹介されていた。あとは、三重県渡鹿野島の訪問記。女の子はタイ人が10人ちょっといるだけでここも滅亡寸前だとか。無常を感じるような話が多かった。

4番目の自慰永久のトークはアダルトビデオ(ふつうのもの)についてのよもやま話。実写の「触手もの」があるというのは初めて知った。技術の進歩で、触手を機械で動かすことができるらしい。しかし講演者は、触手ものがマンガとアニメから来ていること、けっこう昔からあることはよく知らないらしく、この辺はギャップを感じた。前田俊夫が作品を生産しなくなってからはあまりはやらないのか。
あとは、主にハード系の作品についていろいろ話していたが、アダルトDVDが売れなくなったといっても、こういう熱心なファンがいるから何とかもっているわけね。

変わった性的嗜好の話は単純に楽しめて、おもしろかった。小さい箱でのショーだったので、客が少なかったのもよかったこと。