赤い糸の女 43話

赤い糸の女」43話


前回、唯美にいきなりかかってきた、死んだはずの麻衣子からの電話。
「麟平さんと結婚して頂戴。私、構わない。その方がうれしいの!」
って、これ誰から?死んだ麻衣子の幽霊?しかも電話の相手はいきなり父親の石田純一に代わってる。「すぐに帰って来い!」と言われる唯美。

唯美が実家に帰るために娘を連れて出ようとすると、そこに徳須と芹亜がやってくる。
「俺たち結婚できるぞ…このまま押し切っていけるぞ! 」
「あたしをなんだと思ってるの。これでも人妻よ。 」
「あんなどっかへ蒸発しちゃった男…彼はね~、もう骨の髄まで娑婆の垢にまみれてるの。 戻ってきたとしても、栃彦は私が引き受けます。 」
「あなたの嫌がらせでしょ?…麻衣子からの電話、あなたがかけたんでしょ? しらばっくれるんじゃないわよ!…みえみえなことばっかりするんじゃないわよ! 」
「あんたは頭がおかしくなってるのよ。妄想よ! 麻衣子が麟平と結婚して頂戴なんて言ったんなら、それは御の字じゃない。 心の奥底では徳さんと結婚したいって望んでるんだわ。 」
「昨夜な!!俺の携帯にも、麻衣子から電話がかかってきたんだ。 麻衣子が死んだのは明らかに事故だ!…俺たちは麻衣子から許されてんだ! そのためには、唯美の助けがいるんだよ、君しかいないんだよ~! 芹亜との不毛なセックスなんて真っ平だ! 唯美と楽しく暮らしたいんだ。お互い好きな仕事をして、いいセックスしてたくさん子供を作って、 」
「何をがたがた言ってんのよ?…仁奈子ちゃんは当分あたしが預かります。 あんたの幸せばかりを考えてる、あたしの命令通りにしなさいよ。 」
というわけで、結局電話は誰がかけてきたのかさっぱりわからない。徳さんはあいかわらずセックスの話しかしてない下半身男だし。とりあえず唯美は実家に帰るのを中断するのだが、唯美の娘は芹亜が連れて行ってしまう。

取り返しに来た唯美に、芹亜は娘を部屋に閉じ込めていて・・・。窓を開けて、いしのようこが持っていた例の唯美人形を窓から投げ落とし、唯美が娘を連れて帰ろうとするなら、娘も窓から投げ落とすと脅してる。韓国人兄ちゃんは芹亜を止めるが、全くいうことを聞く気配なし。
「あんたのわがままで、かわいい子供の命が無くなるかもしれないって言ってるの。 黙れ!!お前何様だと思ってるんだよ?出て行け! 出て行かなきゃこうだよ。(グシャ)人形だけじゃないわよ! 」
「あなた、気でも狂ったの? 」
「あたしの思いが通じなけりゃ何でもしてやるわよ!首にロープ引っ掛けて!窓から吊るしてやろうかー!! 徳さんと結婚する?結婚するって言うんなら、この子は命を失わずにすむわ。 」
「出て行きましょう!副所長は、正気ではありません! えいやああああ!!(殴) 」
「よ、よくも!よくもあたしのこの顔を!…何千万もの金をかけて作り変えたこの顔をー!!…せっかく、美しくなったこの顔を… 」
というわけで、韓国人兄ちゃんが、隙をみて芹亜をグーで殴り、唯美の娘と一緒に逃げていく。芹亜は一発パンチを食らっただけだが、血まみれ。整形した顔って、そんなに簡単にダメになるの?

芹亜は実家に戻ってきたが、そこで栃彦から連絡があったと聞かされる。栃彦は、アジアを放浪していたそうな。父親から言われて、横浜の栃彦の実家を訪ねようとした唯美だが、どうにも足が向かず、昔なつかしい女子大の寮を訪れる。ここからは麻衣子を入れた、唯美、芹亜との3人での回想シーンが展開。

栃彦は自分から唯美の実家をたずねてくるが、唯美は入れ替わりに上田に帰った後。

上田の家に戻ってきた唯美を、今度は韓国人兄ちゃんがたずねてくる。
「聞いてくれますか、僕のバイオリン?…僕の作曲した曲、唯美さんのために。 僕と韓国に行きませんか?仁奈子ちゃんも一緒に、韓国に行きましょう! 僕、両親に言います。日本から、お嫁さんと子供を連れてきたよ、一緒に暮らすよて、言います! 大丈夫です!自信あります。どうですか~?唯美さん、一緒に韓国に行ってくれますか? 」
「あたしの居場所はここにしかないの。この限界集落で、これまで通り、電気もガスもない生活を続けて、コツコツと毎日反物を織って暮らすの。 それがあたしには一番似合った生き方なのよ。だから私はここにいます。どこにも行かないわ。 国に帰れば、あなたにはまだたくさんいいことが待ってるわ。」
「 さよなら…さよなら…。 」
というわけで、韓国人兄ちゃんの口説きは不発。しかしなんで韓国人兄ちゃんが唯美を口説くのか?今までまったくそんなそぶりも見せてなかったのに?意味がわからない。まあ、唯美がそのまま韓国にヨメに行って終わり、という展開にはならなかったのでほっとした。

しかし残されたのは韓国人兄ちゃんのグーパンチで、血まみれになった芹亜。顔が崩れてるけど、韓国人は右利きで顔の左側を殴ったはずなのに、崩れているのは顔の右側なんですが。おかしいことだらけでツッコむ気にもなれない。

次回予告。芹亜は石田純一に再手術してもらうらしいが、「元の豚みたいな顔」(唯美)に戻さなければいけないらしい。麻衣子が生きてあらわれたけど、これは幽霊?刑務所にいるいしのようこと面会する唯美。おまけに、栃彦戻ってきて、唯美と抱き合ってるし!これが明日の最終回なのか。なんだかねぇ。