坂道のアポロン 12話

坂道のアポロン」12話、「オール・ブルース」


やっとこのアニメも最終回。結末は知っていたのだが、やっぱり感動してしまった。

カットされた部分は、薫と律子が別れる以外の高校時のエピソードほぼ全部、大学に入ってからの話はすべて切られ、高校3年生から8年経って、薫が研修医になったところまで話が飛ぶ。東京での場面も、百合香と偶然会って千太郎の写真をもらう話以外はほぼなくなった。薫はいきなり長崎のどこかの島に飛び、すぐに二人のセッションが始まる。千太郎は、いきなり薫が現れたにしてはまったく驚いた風がないなあ。まあ、いちいちここで驚かせてもしかたないから、これでいいが。

教会に遊びに来ている子供たち(田舎の島の教会のくせにやたら聖堂がでかいが、長崎ってこういうことは普通にあるのか?)が演奏にノリノリになっているところから、薫と千太郎が逃げ出して、その先に百合香から手紙をもらった律子が立っている、というところでエンディング。ここはうまく終わらせた。

9巻の原作をていねいに盛り込めば16話くらいの話にはなっただろう。でも12話でもちゃんとした編集になっていて、原作のエッセンスは十分に取り込んでいた。最近の新作アニメをろくに見ていなかった自分は、これほど入れ込んだのはひさしぶり。もう萌えアニメとか、よほど工夫がないと見ないわ。AT-Xとか、どのプログラムでも同じような絵しか出てこないし。

来週からは「もやしもんリターンズ」。これは前作を見ているし、原作も読んでいるので、ある程度の質は保証ずみだが、毎週見るかどうか。とりあえず、今日のこの感動をしばらくいじくりまわしたい。