エースをねらえ!(1973) 1-8話

エースをねらえ!」1-8話、毎日放送東京ムービー、1973

ファミリー劇場」で、放送している「エースをねらえ!」1973年版。この局の放送は、週1回4話連続という変則的なもの。相変わらず変なパターンの放送はやめてほしい。週1回1話ずつ、ふつうにやってくれればいいのに。とはいえ、しばらく見ていなかったので、結局録画してみてしまうことに。

とりあえず1話「テニス王国のシンデレラ」から8話「赤いバラの挑戦」まで見た。最初に岡ひろみが新任コーチの宗方に拾われるところから、テニス部の臨時部会で宗方コーチと岡ひろみが女子部員たちにつるし上げられるが、お蝶夫人が危機を救うところまで。

ここまでのところでは、岡ひろみが宗方コーチにどこを買われたかさっぱりわからないし、ひたすらかっこいいのは宗方コーチとお蝶夫人、藤堂、お蘭で、ほかに目立っているのはひたすら逆恨みでひろみとコーチをいじめることに燃えている音羽京子くらい。まあ、このくらい悪役がいないと話はもりあがらないか。新入部員でテニス経験もろくにない岡ひろみが、音羽京子との試合に勝てたり、地区大会でも決勝まで行くのはよく考えると変な気もするが、まあそこはドラマだから。

ひろみが強くなっていく前の話なので、ここまでのところ肝心のテニスの話はあまり展開していないのだが、物語としてはめちゃくちゃおもしろい。スポ根の王道の話だし、なんといっても出崎統演出。最初に見たのは、1980年代はじめごろ、夕方の時間帯に再放送されていたときだが、男子女子問わず、みんな非常にはまっていた。音楽はすぐにOP、EDとも全部歌を覚えたし、マンガも貸本屋で借りてきてよみふけっていたのがなつかしい。それを読んで、この1973年版アニメが原作の前半のそのまた半分しか描いていないことがわかってショックだったのだが。

なんだかんだで見ていると岡ひろみに100%肩入れしている。最初のダメダメさがあるから、よけいにひろみの成長に期待しているんだろう。名作は何度見てもいいわ。