メータ イスラエルフィルハーモニー管弦楽団

ストラヴィンスキー   「春の祭典

マーラー        交響曲第1番「巨人」


   ズービン・メータ指揮、イスラエルフィルハーモニー管弦楽団


   ザ・シンフォニーホール、2010.10.30


昨日のシンフォニーホールの演奏会。客の入りは9割以上だが、少しは当日券も出たようだ(S席のみ)。

ストラヴィンスキーは、「キレてる」感じで、オーケストラは非常によく鳴り、アンサンブルも完璧。すきがない演奏だった。

マーラーだが、これはめずらしく5楽章構成の版を使っており、わたしはこの版を演奏会で聞いたのははじめてなので、「あれ?」と思って驚いた。普通に演奏される版のほうが聴きやすいが、めったにない機会なのでこれはこれでいいかと思う。演奏自体はこれもすばらしい出来。

この曲の時は、連れと席を交換して一番前の席で聴いた。コンサートマスターが目の前にいる席で、弦楽器の細かい部分がよく聴こえた。この楽団の弦楽パートは非常によく、いい響きを出している。また、楽員も弦楽器だけは年の行った人が多く(木管金管打楽器は若い人も多かったのだが)、弦楽はこの楽団のセールスポイントなのだろうと思う。

ザ・シンフォニーホールは、最前列の席と舞台の間がとても狭く、指揮者の息遣いまで聴こえそうな近さなので、その点では迫力はあった。音のバランスでは、真ん中あたりの席で聴いたほうがいいと思うが。

アンコールピースは、ムソルグスキー「ホヴァンシチナ」の間奏曲。